思えば"自分"が"人間"であるようになってから、まだほんの数年なんだと実感した。
ましてや"自分"が明確な"自分"であると定義付けられてから…1年も経過していないのだ。
それなのに、とても長い間であったように感じるのは…この学園に来て色々な事があったからなのだろうか。
"自分"が"人間"で無く、ただの"番号"だった頃の事は殆ど覚えていない。
"人間"になってからの自分が見聞きし、覚えた事があまりにも膨大過ぎて、あの頃のちっぽけな記憶なんて押し流してしまったのだろう。
ひょっとしたら記憶なんてものも最初から無いのかもしれない。
でも身体は戦いになれば勝手に動くし、戦い方も知っている。
こればかりにはいつも感謝せざるを得ない。
ゴースト達と戦う為には必要な事だったし、何より戦う事に喜びを感じているのも事実。
これもひょっとしたらあの頃から変わっていないのかもしれない。
そんな事を感じていたかすら思い出せないけども。
この学園に来てからも"自分"は変わったのだと思う。
あれだけ必死に…そう、必死に"彼"の真似をしていたのに、今ではきっと似ても似つかないのだろう。
…入学前は、少し自信があったのに…。
いつの間にか"彼"では無い"自分"が出来あがっていた。
いや…"彼"を元にして"自分"に昇華したのかもしれない。
だって話し方は今でも――少し変な誤用があるかもしれないが――同じなのだから。
多分、きっと、表情も変わっているのだろう。
"彼"と同じような笑顔。それしか知らなかったけども、今はきっと違う表情も出来ている筈。
(だって斑目先輩とかいつもいつもカウがビックリするような事をおっしゃるのデスカラ…)
まだきっと"自分"は"彼"を追い、"彼"であろうとしてしまうのだろう。
でもそれは紛れも無く"彼"では無い"自分"なのだ。
"自分"は"自分"であり"彼"になる等、不可能なのだから。
…"カオル"…お元気デスカ?
カオルが死んでから、1年が経ってしまったのデスヨ
随分早く時間が流れたように感じてしまうのデス
カオルが死んでから…"九(カウ)"は必死で勉強したのデスヨ
いろんなこと、たくさんのこと
おかげさまで中学2年に編入しても大丈夫なくらいになりマシタ
カオル達に教えてもらったのは小学生の途中までデシタカラ、本当にがんばったんデスヨ?
それから、カウは必死にカオルになろうとしたのデスヨ
――アハハ、カウがカオルになるなんて無理なのに、馬鹿デスヨネ
でも、あの時のカウは…とてもとても、本当に、馬鹿デシタカラ
カオルになればカオルに会えると思ったのデスヨ
でもそんな事は絶対無くて
それに気付いたら、カウはカウになってマシタ
カオルの話し方とか、色々混ざっちゃいマシタが、きっとこれもカウなのデスヨネ
――やっと"九"は"薫龍"では無く、貴方にもらった名前…"九龍"になれそうデス
…では、そろそろ失礼しマスネ
また、来年…会いに来ますのデス
そういえば… はもう先に来ていたのデスネ
は素直じゃないから、カウと時間をずらしたのデスネ
フフフ…結局、二人共に同じ学園にいるのだから面白いデスヨネー
(以下後ろの人)
"番号"="九(カウ)" "彼"="薫龍" "自分"="九龍"
自己満足にも程g(ry
文才無いのに書きたいことすらあやふやでもう何ていうかわけのわからん文に…!!
とりえず誕生日=命日的なアレというか。
ちなみに朝イチで出かけて夕方前には(戦の寮に)帰宅しています。
とりあえず真面目に何を書きたいのかわからなくなりました、まる。